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Channel: スポーツナビ+ タグ:カシージャス
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EURO2016 –Chapter8- 【最後にピケが決めたスペインが大会3連覇に向けて白星発進!】

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【 スペイン 1-0 チェコ 】       1-0 87’ ピケ(スペイン)〔MIP/アンドレス・イニエスタ〕今季はバルサでも好調を維持し動きにキレがあったので期待感はあったが、EURO緒戦でも随所に好プレーを披露、終了間際にはピケの決勝GOALをアシストし勝利に貢献した。そのタイミングでパスを出すのか!?出せるのか!というオフサイドラインのギリギリを突くスルーパスを送るのには何度も驚嘆させられたし、足に吸い付くようにボールを運び相手に飛び込ませないドリブルも健在だった。間違いなくEURO3連覇の鍵を握る存在だ。◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 常に慎重で他者をリスペクトすることを忘れない。石橋を叩いて渡る気遣い屋というイメージが強かったスペインのヴィセンテ・デル・ボスケ監督だが、この試合に臨むにあたっては思い切ったことをしてきた。 これまでいかなる時も絶大な信頼を寄せてきたイケル・カシージャスを外し、GKにダヴィド・デ・ヘアを起用してきたのだ。ブラジルW杯での惨敗を経て、ようやく大舞台で自分の色を出せるようになったように映るというと言い過ぎだろうか(最近のカシージャスの出来を思えば当然の決断ともいえるが…)。 デ・ヘアは安定した好守を見せチェコをシャットアウト。正守護神の座は日韓W杯以降長らく続いたカシージャスから、デ・ヘアへ完全にシフトしたといっていいだろう。 67%の支配率だけを見ると、スペインがチェコを圧倒したようにも映るが、その実、勤勉で粘り強いチェコのディフェンスに苦しめられていたと見る向きが正しい。 序盤はチェコが高い位置からプレスを掛けたこともあり互いのピッチを行き交う攻防が観られたが、時間の経過とともにスペインが相手陣内でポゼッションする展開に推移。時に両SBはウイングばりに高い位置を取りダヴィド・シルヴァやイニエスタ、アルヴァロ・モラタらが個人技やパス交換を駆使して変幻自在な動きで決定機創出に絡むものの、GKペトル・チェフの落ち着いたセーブもありどうしてもフィニッシュだけが決まらない。 チェコではここ数シーズン怪我続きで、今季に至ってはプレミアで全く出場できなかったトマーシュ・ロシツキーがギリギリEUROに間に合った。思えば当方が敬愛するPIXYが最後の国際舞台となったEURO2000に35歳で出場した時、当時19歳のロシツキーが新鋭として注目されていたものだった。 同じ東欧出自でPIXY同様に若くして異彩を放っていただけに重なる部分もあったのだが、そのロシツキーも現在35歳。当時のPIXYと同じ歳だ。“リトル・モーツァルト”と呼ばれた男にとって、恐らく、この大会が最後の国際舞台になるであろうだけに、ピッチ上の姿からは並々ならぬ気合いが伝わってくる気がした。 チェコはロシツキー以外にもGKチェフが34歳、右SB以外の3人のDFは32歳、MFのヤロスラフ・プラシールも34歳とお馴染みなベテラン揃いの布陣だが、押されていてもディフェンスの集中力は高く、時折、鋭い反撃を見せスペインGOALを脅かす場面もあった。 前回大会でも下馬評以上の締まったプレーを見せ予想外のGroup首位通過を果たしたチェコの老練な試合運びの前に、スコアレスでのタイムアップになるかと思われたが…。 87分、右サイドのファンフランが上げたクロスのクリアを拾ったペドロが左のスペースに預けると、拾ったイニエスタが切り替えしてGOALへ向かうクロスを供給。これをセットプレーの流れで残っていたジェラール・ピケがヘッドで押し込み遂にスコアを動かすことに成功。 スペインは辛くも勝利した。

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